睡眠時無呼吸症候群(SAS)について
睡眠時無呼吸症候群(SAS→「サス」と呼びます)は2003年に新幹線の運転手が居眠り運転をしたのをきっかけに、最近ではバスの追突事故や実際に無呼吸の方の取材等でマスコミに取り上げられ、徐々に認知度が上がってきました。以前はベッドで横に寝ている奥さんや旦那さんが夜中に息が止まっているのにビックリして(ご本人は自覚がないのに)外来に連れて来られるというパターンが多かったのですが、最近では症状(いびきや無呼吸、日中の眠気や居眠り、寝起きの頭痛・爽快感の喪失、夜間の頻尿)だけでなく、タクシーやトラック運転手の方が会社の健康診断で行なった簡易検査にひっかかり来院されるケースが増えてきていると感じています。ただし、まだ無呼吸症候群という名前を知らない方や知っていても実際にどのようなことを注意していけばいいかは分からない方が大多数で無呼吸症候群なのに調べていない方がたくさんいられます。無呼吸症候群の怖いところは症状だけだなく、合併症(高血圧、不整脈、脳梗塞、心筋梗塞、心不全)を起こすことにより突然死を起こしたり日常生活が壊れてしまうことです。重症の方が何もしないでいると平均寿命が短くなることが分かっています。当院ではまずご自宅で簡易検査を行ない、必要に応じて終夜睡眠ポリグラフ(PSG)という一泊入院する精密検査の御紹介もさせていただきます。(水曜日午後に院長が済生会湘南平塚病院にて外来をしており、スムーズに検査を行なうことが可能。日によって限りがございますが、優先してご予約しております。)また治療が必要かどうか、マウスピース治療やCPAP(持続陽圧呼吸療法:→「シーパップ」と呼びます)治療の判断、CPAPの圧調整や定期通院等のフォローアップをしています。院長は無呼吸症候群の外来を10年以上しており、CPAPの治療を300人以上の方にしてきた経験があります。日本睡眠学会専門医の資格を有しておりますので安心してご相談いただければと思います。